世界の音楽集

世界の民謡を大雑把に和訳してお届けします。

【フィンランド民謡】カレリアの丘 "Karjalan kunnailla" の和訳と解説

 概要

フィンランド民謡『カレリアの丘で / Karjlan kunnailla』は現在はロシア領となっているカレリア地方*1の自然を歌い上げる曲として有名で、カレリア地方で演奏されていたものをヴァルテル・ユヴァが詞を書いたものが定着しています。この曲はカンテレで演奏されることが一般的ですが、カンテレ奏者の間でもこの曲は古臭いという認識を受けています。

ちなみに、この曲はロシア領の「カレリア共和国の国歌 / Гимн Карелии」にも導入されており、独自の歌詞が付けられています。

日本語訳

1
もうカレリアでは木々の葉は青く
もうカレリアでは白樺が茂る
カッコウが鳴いて春を告げる
深い故郷への思いがそこへ向く

 2
私は覚えている、カレリアの山々を
焼き畑の畑を、静かな夜を
深い森に生える木々を
青くかすむ海峡に峡湾を

3
あてもなくよく歩いたものだ…
針葉樹の森林を…
丘の頂に立ち帽子を脱げば
眼下には美しいカレリアの地が広がっていた。

原詩

1
Jo Karjalan kunnailla lehtii puu,
jo Karjalan koivikot tuuhettuu,
käki kukkuu siellä ja kevät on
vie sinne mun kaiho pohjaton

2
Mä tunnen vaaras ja vuoristovyös
sun kaskien sauhut ja uinuvat yös
ja synkkäin metsien aarniopuut
sun siintävät salmes ja vuonojes suut.

3
Siell' usein matkani määrätöin
Läpi metsien kulki ja närekköin.
Minä seisoin vaaroilla paljain päin,
Missä Karjalan kauniin eessäni näin.

視聴

カレリアの丘

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カレリア共和国の国歌

www.youtube.com

*1:カレリア地方の一部は未だにフィンランド領であるが、この歌は今のカレリア共和国の地の自然を歌うものとなっています。