世界の音楽集

世界の民謡を大雑把に和訳してお届けします。

【和訳付き】タチャンカ(ロシア音楽) "Тачанка"

タチャンカの説明

タチャンカ(Тачанка)1936年に書かれた歌で、機関銃を後方に向けて配置した兵器を歌う曲です。

民間人の馬車は、軍事用に簡単に転用できます。これによって、第一次世界大戦中の東部戦線においてこのタチャンカはロシア軍に多く使用されました。ロシア内戦中にシェアのピークを迎えます。特に南部のロシア・ウクライナ前線では、機動性は重要なものとなります。タチャンカは音楽にもある通り、最大4頭の馬がタチャンカを引き寄せながら、騎兵を追随することができます。その速度で敵を驚かせることも視野に入れた兵器です。

戦車等が戦場に導入される前のタチャンカは、第一次世界大戦において、重く巨大な機関銃の高速移動を可能にする唯一のものでした。機関銃はワゴンの後方についているため、追ってくる敵を攻撃することもできたことでしょう。

ロシア内戦中では、歩兵を輸送するためにもタチャンカを使用します。軍隊の移動力を向上させた(毎日約100km) その後、数多くの軍によってタチャンカは採用されました。今回紹介するタチャンカはそのタチャンカのことを歌ったものかと思われます。

日本語訳


邪魔にならぬよう道から飛んでけ鳥よ
道から退くがいい、獣よ
見よ、土煙を巻き上げ
馬は先へと駆け競う
そして、襲撃し、回転し
敵の大群を、
機関銃で塞ぐは
若い砲手だ!

ああ、ロストフのタチャンカよ
私たちの美しき誇り
騎兵隊タチャンカは
4つの車輪(で駆けめぐる)

2
ああ、ヴォルガを越えて、ドンを超えて
黄金色の野原を疾風が如く駆けるは
日焼けし、土埃にまみれた
若い砲手だ
そして、制御不能なほどに疾走する
馬の赤いたてがみは
風を切り、土煙をあげ
嵐と火を巻き起こすたてがみ

ああ、キエフのタチャンカよ
私たちの誇りと美しさ、
私たちの美しき誇り
騎兵隊タチャンカは
4つの車輪(で駆けめぐる)

3
戦車が大地に轟き
航空機は飛んで回る
もはやブジョンヌイのタチャンカは
空でパイロットが歌う歌の中
だが、敵はいまだ夢を見るだろう
銃弾の大雨の、
戦う馬車の、
若い砲手の夢を。

ああ、ポルタヴァのタチャンカよ
私たちの美しき誇り
機関銃タチャンカは
4つの車輪(で駆けめぐる)

原詩

1
Ты лети с дороги, птица,
Зверь, с дороги уходи!
Видишь, облако клубится,
Кони мчатся впереди!
И с налета, с поворота,
По цепи врагов густой
Застрочит из пулемета
Пулеметчик молодой.

Эх, тачанка-ростовчанка,
Наша гордость и краса,
Конармейская тачанка,
Все четыре колеса!

2
Эх, за Волгой и за Доном
Мчался степью золотой
Загорелый, запыленный
Пулеметчик молодой.
И неслась неудержимо
С гривой рыжего коня
Грива ветра, грива дыма,
Грива бури и огня.

Эх, тачанка-киевлянка,
Наша гордость и краса,
Комсомольская тачанка,
Все четыре колеса!

3
По земле грохочут танки,
Самолеты петли вьют,
О буденновской тачанке
В небе летчики поют.
И врагу поныне снится
Дождь свинцовый и густой
Боевая колесница,
Пулеметчик молодой.

Эх, тачанка-полтавчанка,
Наша гордость и краса,
Пулеметная тачанка,
Все четыре колеса!

視聴

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